ども、あの麿です。
最近ブログを再開しました。
自分のお気に入りのガジェットを好きなように伝えられるブログってやっぱり楽しいですね!
こだわりだすと写真や情報など書かなきゃって義務感にかられてしまうので、
自分の伝えたいことを主観バリバリで伝えるスタンスでお届けまします。
詳しい情報は公式サイトをご覧ください!
そして今回紹介するのは、2025年のe-ink端末でかなり注目を集めている
『BOOX Note Max』です。

Androidベースのe-ink端末を多く世に送り出しているBOOX社が
Tab X以降久しぶりにリリースした13.3インチの大型端末です。
最近はカラー端末が注目を集めがちなe-ink業界でしたが
久しぶりにBlack&Whiteの端末でほしいと思える物が出てきたので購入しました。
実はこのNote Maxの前に、Dasungのe-inkディスプレイ『PaperLike 133 HD-FT』を購入して使ってみましたが、
そのレビューはまた別の機会に。

BOOX Note Max 外観
基本的なスペックは公式サイトを御覧ください↓



まず手にとって感じるのは圧倒的なデカさ。
凹凸や曲線のないほぼまっ平らな板です!


もちろん厚さ4.6mmでタブレットの中でもかなり薄い部類だと思いますが
片手で持つには厳しいずっしりとした重さを感じます。
これはNote Maxの正方形に近いフォルムも影響しているかもしれません。

手にした瞬間、外に持ち出そうという気はなくなりました。
ただデザインはとても素敵です。
グレーとアイボリーに近いホワイトカラーを基調とした前面。
ベゼルも枠狭というわけではないですがバランスよく、
なにより横置きを前提とした下部の太めなベゼルがかなり好きなデザインです。

↑13.3インチ Note Maxと10.3インチのNote Air3の比較。
e-ink端末で13.3インチだと
どうしてもA4の紙を意識して書類ベースの縦型で使うデザインが多くなりがちですが、
横がデザインのベースになっている端末のほうが僕は好きです。
デスクに置いたときのバランスがいいんですよね!

そしてサイドはアルミフレームで全体を覆い
左側に電源(スリープ)ボタン、右側にUSB-Cの端子とLEDインジケーター
両サイドに小さな穴がありますがこちらはマイクかもしれません。
そして下部にはスピーカーとPOGO端子があります。
BOOXはこのNote Max専用のキーボードケースが販売することを明らかにしていますが、
発売日はまだ決定していないようです。※2025年1月5日現在
更に背面はさらさらとしたガラスのような硬質なプラスチックのような素材が使われています。
そしてNoteシリーズを象徴する特徴的な意匠がありそこに名前も書かれています。

このあたりのデザインの良さもBOOXを僕が好きな理由です。
BOOX Note Max 基本性能
こちらも基本的な情報は公式サイトをご覧ください。
一応下にも表でまとめておきます。
現在僕が使っているe-ink端末との簡単な比較も並べておきます。
項目 | BOOX Note Max | BOOX Note Air3 | Dasung Paperlike 13.3 HD-FT |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 13.3インチ E Ink Carta 1300 解像度: 3200×2400ピクセル |
10.3インチ E Ink Carta 1200 解像度: 1872×1404ピクセル |
13.3インチ E Ink 解像度: 2200×1650ピクセル |
プロセッサ | 2.8GHz オクタコア | Qualcomm 2.4GHz オクタコア | 該当なし(モニターのため) |
メモリ | 6GB | 4GB | 該当なし(モニターのため) |
ストレージ | 128GB | 64GB + microSDカードスロットで拡張可能 | 該当なし(モニターのため) |
バッテリー容量 | 3,700mAh | 3,700mAh | バッテリー非搭載(外部電源供給) |
重量 | 615g | 450g | 600g |
厚さ | 4.6mm | 5.8mm | 5.1mm |
接続ポート | USB Type-C (OTG対応) | USB Type-C (OTG対応)、microSDカードスロット | miniHDMI、USB Type-C |
OS | Android 13 | Android 12 | なし(Windows、Mac、Linux、iOS等で使用可能) |
タッチパネル | 対応(スタイラスペン対応、筆圧4096段階) | 対応(スタイラスペン対応、筆圧4096段階) | 対応(5点マルチポイント、Windows、Linuxのみ) |
フロントライト | なし | 寒色・暖色の2色 | 寒色・暖色・中間色の3色 |
リフレッシュモード | ノーマル、Regal、A2 | ノーマル、スピード、A2、X | テキスト、ムービー、グラフィック+5段階リフレッシュレート設定 |
映像入力 | 非対応 | 非対応 | miniHDMI、USB Type-C |
価格 | $649.99 | $499.99 | $749.00 |
e-ink端末に搭載されるSoCは、グラフィック性能などが求められないからか
スマホと比較してかなりロースペックなものが搭載される傾向にあります。
Note MaxにはSnapdragon855が搭載されているとのことで、
これは2019年に発売されたGalaxy Note10+に搭載されたものと同じです。
今となっては古いSoCですが、当時ハイエンド端末に搭載されていたものだと思うと少し嬉しいです。
そしてOSはAndoroid13ということでBOOXシリーズとしては最も新しいものです。
とはいえ一般的なAndorid端末は14がメインなので少し古いですが、
使用するには特に問題はありませんし、OSのバージョンは新しいほうが長く使えて安心です。
ちなみにNoteMaxをはじめBOOXでAndorid13がうごく端末は
メイン画面にウィジェットが設置できるようになりましたが、これがとても中途半端に感じました。

設置できるウィジェットは限定されているし、
NoteMaxの大画面を広々使えると思ったら、ウィジェットの余白が大きすぎるしで残念な気持ちになりました。
そもそもe-ink端末に『何でもこなせるマルチな性能は』期待していないので
デメリットとしては小さいと思います。
そして現在僕が使っている端末のBOOX Note Air3(カラーではなく白黒)と比較すると
ストレージが倍になっているものの
・SDカードに対応していない
・フロントライトが非搭載
・指紋認証が非搭載
など同じNoteシリーズでMaxという名前を冠するわりに、Airと比較して物足りなさを感じます。

これは画面の大きさと薄さを両立させたためか?
別のラインであるTabシリーズとの棲み分けなのか?理由は定かではありません。
もし13.3インチで全部のせの端末を望む方がいれば、
Note Max ではなく、Tab Xの後継端末を選んだほうが良いかもしれません。
とはいえこのBOOX Note Maxの最大の強みである13.3インチで300ppiの画面は
BOOXシリーズでは唯一無二なので僕は満足しています。
次はe-ink端末と画面の性能について です。
描画性能
画質
僕が一番感動したe-ink端末が2014年に販売されたKindle Voyageです。
180gでめちゃめちゃ軽いのに、1072×1448ドットで300ppiという解像度で紙に印刷されたような質感に驚きました。
以降300ppi未満のe-ink端末には物足りなさを感じていましたが、
このNote Maxは3200×2400ドットで300ppiとなり
こんなに画面が大きいのにめちゃめちゃ高精細でとても満足しています!

端末が大きいだけに手持ちで使用することはありませんが、
画面に顔を近づけて質感を楽しみたくなります。

またCarta1300は従来のシリーズよりコントラストと鮮明さが向上しているそうす。
実際にCarta1200を使用しているNote Air3と比較しましたが、
明暗のある部分がより滑らかに描画されているように感じました。
とてつもなく良くなっている!というわけではありませんが、多少向上を感じます。
参考:左 BOOX Note Max 300ppi / 右 Dasung PaperlikeHD 13.3 207ppi


画面の明るさと色
これは期待より少し暗い印象でした。
ただ結論から言えば特に問題はありません。

僕のデスクにはデスクライトが設置してあります。
これはe-ink端末を使用していくなかで
フロントライトをなるべく使用せず紙と同じく環境光の反射で画面を見るほうがe-inkの良さを感じられる
と思っているからです。

これは個人的なこだわりの部分なので、フロントライト内蔵がよいか?
それともデスクライトを使った方がよいか?は皆さんが選択してもらえればと思いますが
BOOX Note Maxを使うなら、是非デスクライトを設置して使用してみてください。
特にヘッドの角度を自由に変えられるタイプがおすすめです!
リフレッシュモード
Note MaxにはBSR(BOOX Super refresh)が搭載されていて、
e-inkが苦手な反応速度を向上させてくれます。
とはいえ僕はわざわざ動画を見ようとは思いませんし、ゲームをするわけでもありません。
主に恩恵をうけるのは、WEBを見ているときのスクロールの滑らかやさ
Xをちらっと見たりするときです。
リフレッシュレート(と動作)はE-inkセンターで設定を変えられます
ノーマル 表示効果が高く、一般的なテキストの読み取りに適している
Regal 最小限のゴースト、暗い背景でわずかにちらつき、明るい色の背景に適している
A2 残像があり、画像やテキストを含むページのスクロールに適している

WEBブラウジングをしたり、ブログを書くときは基本的にA2モード。
本を読むとき(=Kindle使用)はノーマルモードを使っています。
これらはアプリ毎にリフレッシュレートの設定できるので、コンテンツに応じて自然に使い分けられます。
そしてゴーストですが、
僕はe-ink端末に慣れてしまったので多少のゴーストは正直気になりません。
気になったらナビホイールからリフレシュをかけています。
このリフレッシュについては物理ボタンがあって欲しいと思いました。
ペン&タッチレスポンス
比較対象はNote Air3です。
まずペンによる描画の反応は明らかに向上しました。
Note Air3では書きはじめにほんの零コンマ何秒か反応が遅れがありましたが、
Note Maxは書き始めから反応もよく自然な書き心地です。
13.3インチと画面が大きいので
画面分割機能を使って、片方は資料や本、WEBなど
もう片方をノートにして調べ物をしながらメモを取るなんてもこともやりやすくなりました。

せっかくの手書き機能ですが、僕は字が汚いためあまり使用していません。
その代わり、子どもたちの勉強の時間に活用しています。

ひらがなの練習用のPDFをダウンロードしてなぞる練習をしたり
算数の問題でわからない所があれば、ヒントを手書きして続きを書いてもらったり。
目に優しいので子どもたちにも安心して使ってもらえます。
13.3インチなら画面が大きいので簡易の黒板的に使用できて活用の幅が広がっています。
ちなみに僕は付属のペンは使用せず
Galaxyで使用していたS-PEN PROやLAMY EMR PENを使用しています。
ちなみに純正のペンはタブレットにマグネットで付ける事ができます。
僕は外に持ち出す予定なので、非純正でも特に問題はありません。
不満点
満足度の高いNote Maxですが、唯一の不満点はバッテリー性能です。
この記事を書いている時点では、まだ使いはじめて1週間+ほどなので
Andoridのシステム学習が終わっていないかもしれないので今後改善する可能性はありますが
現時点では、94%充電の状態で約24時間の使用可能時間の表示。
体感的には10分〜15分でバッテリーを1%消費している感じです。


BOOX Note Air3はe-ink端末らしく、待機消費電力が極端に少ないので
満充電で放置しておいても2週間以上は持つ印象です。
僕がe-ink端末に感じる魅力の一つが、圧倒的なバッテリーの持ちです。
現時点でBOOX Note Maxは残念な結果なので
設定を見直したりしながら引き続きバッテリー性能について注視していきます。
まとめ
e-inkが目に優しいのは使っていて実感しています。
それ以上に使っていて良さを感じるのは、
使い方に制限がある分気が散らないので読書や書物がはかどっています。
もちろんBOOX Note Maxだけでは足りないこともあるので、
ディスプレイアームを設置して必要に応じてモニターを出すこともあります。
ただ夜や明け方の自分一人の時間をゆっくり過ごすのに
BOOX Note Maxはぴったりな存在です。
現在購入するには
BOOXの公式サイトから購入し香港経由で輸送してもらうパターンになりちょっとハードルが高いです。
今後日本の代理店 SKT SHOPでも取り扱われることに期待しています!


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